冬の北海道は魅力が多くあります。「雪景色が広がる大地をレンタカーで気持ちよく走りたい！」と思う人もいるのではないでしょうか。しかし、冬の北海道のレンタカー運転はときに危険を伴います。 この記事では、なぜ冬の北海道のレンタカー運転が危険なのか、また注意すべきことや装着したい装備などを詳しく紹介します。旅行前にしっかり知識として知っておき、対策をすることが大切です。冬の北海道でレンタカーを運転したいという人はぜひ参考にしてください。 この記事で分かることは以下のとおりです。

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冬の北海道での運転はなぜ危険？

まずは冬の北海道での運転がなぜ危険なのかについて詳しく解説します。冬の北海道での運転は、天候が良い日や北海道以外を運転するのとは異なり危険が多いです。 理由は主に以下の3つが挙げられます。

事故を起こしたり巻き込まれたりしないためにも、事前に知っておきましょう。

除雪しないと車線がわからない

札幌や旭川などの都市部の道路は、交通量も多く除雪が行き届いている場合が多いです。しかし、交通量の少ない地方に行くと除雪されていない道路もあります。雪が降り積もって道路の車線が見えなくなり、境界線がわからなくなって非常に危険です。 北海道の道路には、両端に矢羽根付きポールという下向きの矢印が付いた標識が立っています。これは雪によって道路上の白線が隠れてしまうため、事故を防ぐために設置されているものです。 冬の北海道でのレンタカーの運転は標識などをうまく活用して行うことが大切です。

とにかく滑りやすい

冬の北海道の道路は、降り積もった雪の上を車が何度も往来するために硬く踏み固められており、非常に滑りやすいです。この圧雪バーンと呼ばれる路面は、雨が降るとさらに滑りやすくなります。大雪が降った数日後に雨が降った道路を運転する場合は特に注意が必要です。 滑りやすい道路を運転する場合はスピードを出さないようにしましょう。また、急ブレーキ、急アクセルの操作は非常に危険なので、絶対にやめましょう。

日没が早い

冬の北海道は日没がとても早いです。札幌の日没時間は16時ごろです。15時ごろから徐々に暗くなり始め、16時には真っ暗になってしまいます。ほかの地域よりも暗くなるのが早いので、ついつい自分の住む地域と同じように考えてしまうと「気づいたら辺りはもう真っ暗」ということもあります。 暗い中での運転は辺りが見えづらくなり危険です。特に走り慣れていない道路の場合は事故を引き起こしやすくなります。運転が必要なスケジュールは午前中か15時ごろまでに済ませると安心です。

冬の北海道ドライブで注意すべき3つのこと

ここからは冬の北海道の運転で注意すべきことを解説します。注意すべきことは以下の3つです。

普段走り慣れている道路との違いにギャップを感じるかもしれませんが、事前に知っておくことで心構えができるでしょう。

圧雪アイスバーン

前述のとおり、圧雪アイスバーンとは降り積もった雪の道路を車が何度も行き来することで、踏み固められ滑りやすくなった路面のことです。凍結してツルツルになった地面は非常に危険で、ベテランドライバーでも慎重に運転しなければなりません。圧雪アイスバーンの道路を走行中は、アクセルを踏んだらタイヤが空回りしたり、ブレーキを踏んでも止まれなかったりという現象が起きます。 また、雨が降って路面が濡れたり、太陽の光で氷が溶けたりするとさらに滑りやすくなります。大雪が降って数日後に雨が降った道路や太陽の光が照り付ける日などは特に注意が必要です。

ホワイトアウト

ホワイトアウトとは、吹雪や大雪によって運転中の視界が遮られてしまう現象のことです。舞い上がる雪のせいで目の前が真っ白になり、一瞬で数10センチ先さえ見えなくなってしまう非常に危険な現象です。 視界が奪われるだけでなく方向や地形なども分からなくなるので、立ち往生せざるを得ない場合もあります。 ホワイトアウトはマイナス2℃未満の寒く強風が吹いている日に起こりやすいです。また、猛吹雪だけでなく雪が降っていない晴れた日でもホワイトアウトが起こる場合があります。 ホワイトアウトに遭遇した場合、突然急ブレーキをかけるのは非常に危険です。まずは、ハザードランプやヘッドライトで周囲に自分の車の存在を知らせましょう。

道幅の狭さ

冬の北海道の道路は路肩に除雪した雪が積もり、道幅が非常に狭くなります。片側2車線以上の道路の場合、一番左側の車線は除雪された雪の山ができ走れなくなっていることが多いです。また、もともと幅が広くない道路の場合は車1台しか通れなくなってしまうこともあります。 高く積まれた除雪の山で視界が遮られ、反対方向からやってくる車を認識できず接触事故が起こってしまうケースも毎年多数発生しています。冬の北海道での運転に慣れていない人は、できるだけ視界の良い広い道を走るようにすると安心です。 これらの注意して運転すれば、レンタカーの旅行は非常な快適なものになるでしょう。北海道でレンタカーを借りるなら、ぜひカルノリレンタカーをご利用ください。  

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冬の北海道で運転！初心者が知るべきポイント

冬の北海道での運転はベテランドライバーでも苦労するといわれています。特に初心者の人は普段とは違う気温や道路状況、天候など戸惑うことも多いでしょう。 ここでは冬の北海道で運転する前に、知っておくべきポイントを解説します。さらに初心者が知るべき運転時の注意事項を知りたい方はレンタカーを借りる際の注意点の記事もあわせてご覧ください。 初心者が知るべきポイントは以下の7つが挙げられます。

十分に車間距離をとる

雪が降り積もった道路や圧雪アイスバーンが発生している道路では、ブレーキを踏んでもすぐに停車ができません。晴れた日の道路と比べると車が完全に止まるまでの距離は約3倍～10倍です。 また、ホワイトアウトが発生している中での運転は、視界が遮られ見えていなかった前の車が急に出てくることもあります。衝突事故を避けるためにも、十分に車間距離をとったうえで運転することが大切です。

「急」が付く運転をしない

冬の北海道の運転では「急加速・急ブレーキ・急ハンドル」の3つの「急」操作は非常に危険ですので絶対にやめましょう。 アクセルを踏み込んで急加速すると、タイヤが滑って空回りしてしまいます。また、アイスバーンの道路では車は急ブレーキでは止まりません。ブレーキは段階を踏んでゆっくり行うことが大切です。さらに、積雪した道路での急ハンドルは、ほぼ確実に滑ってしまうのでやめましょう。 冬の北海道での運転は急がないことが最も大切です。急がず余裕をもって運転するだけで、事故のリスクは格段に減らせます。

路面状況の確認

運転する際に路面の状況を確認しておくことはとても大切です。冬の北海道は交通規制がかかりやすいエリアが多数あり、道路状況サイトやサービスエリアの掲示板などで確認ができます。峠道はくねくねとしたカーブが多く、特に危険な場所ですが、峠道以外の都市部でも天候次第で路面状況が悪化することがあります。 トンネルは内部が湿度が高く、出入り口付近は冷気が吹き抜けるため全体的に路面が凍結していることがあるため注意が必要です。事前に路面状況を確認しておくと、より安全に運転ができるでしょう。

轍に沿って運転

車が通りすぎた後にタイヤの跡が溝になって残るのが轍です。轍を走る際は、轍に沿って運転するようにしましょう。 轍の溝でない部分を走ってしまうと、ハンドルがとられて車がスリップしてしまったり、反対車線に飛び出したりしてしまう危険があります。 轍に沿って運転する際には、車間距離を十分にとり、スピードを落としてゆっくり走行することが大切です。

サイドブレーキや窓の凍結

気温が下がる日は、サイドブレーキや窓の凍結にも注意が必要です。 暖かい時間帯や短時間なら問題ないですが、夜間屋外で一晩駐車すると、サイドブレーキが寒さで凍ってしまい、車が動かなくなることがあります。冬の北海道で長時間駐車する場合は、サイドブレーキは引かず車輪止めなどの対応をしましょう。 また、寒い北海道では窓も凍ってしまうことがあります。氷は車内が温かくなれば次第に溶けていくので、決して無理やり開けようとしないでください。無理やり開けようとすると、故障の原因になります。

天候次第では運転をしない

天候によっては運転自体を断念するのもひとつの手です。悪天候がすでに予想できる場合は、その日1日運転をしないと事前に決めてしまうのも良いでしょう。 また、万が一移動中に悪天候に見舞われたら無理やり前に進もうとせず、安全な場所で一時停車して天候が回復するのを待ちましょう。 冬の北海道は天候が非常に変わりやすいです。「朝は晴れていたのに昼から急に吹雪いてきた」ということも多々あるのでスケジュールには余裕をもって行動しましょう。

駐車中はワイパーを立てる

に冬の北海道は非常に寒いです。氷点下を下回るのは当たり前で、場所によってはマイナス10℃やマイナス20℃になることもあります。 そのような寒さの中で車のワイパーを倒したままにしておくと、フロントガラスにワイパーのゴムがくっついたまま凍ってしまうかもしれません。また、雪の際は雪の重みでワイパーが故障してしまうリスクがあります。 車内を暖めて溶かすのにも時間がかかりますし、無理やり動かしてしまうとワイパーが破損してしまう場合もあるので注意が必要です。 車を長時間屋外で駐車させる場合は必ずワイパーを立てるようにしましょう。

冬の北海道でレンタカーを利用する際に装着するべき装備

冬の北海道でレンタカーを利用する際に確認しておきたい装備がいくつかあります。これらは必須の装備で、未装着の場合重大な事故を引き起こすこともあるため、運転前にレンタカー会社に確認しましょう。 冬の北海道で装着するべき装備は以下の3つです。

スタッドレスタイヤ

スタッドレスタイヤという名称は馴染みのある人も多いのではないでしょうか。スタッドレスタイヤとは雪道や凍結した道路に強い冬用タイヤのことです。通常使用されている夏タイヤとはゴムの質が異なり、スタッドレスタイヤのゴムは過酷な雪道でも性能を発揮する性質を持っています。 スタッドレスタイヤを装着することで、雪道でも滑りにくくなります。冬の北海道でレンタカーを借りる場合は、基本料金のなかにスタッドレス装備代も含まれていることがほとんどです。心配な方は事前にレンタカー会社に確認してみましょう。 スタッドレスタイヤ付きレンタカーの予約方法については、スタッドレスタイヤ付きレンタカーの予約方法の記事でも詳しく紹介しているので、あわせてご覧ください。

スノーワイパー・スノーブラシ

スノーワイパーとは積雪の多い北海道では欠かせない雪用ワイパーのことです。ワイパー全体が氷点下でも硬くなりにくい特殊なゴムで覆われており、普通のワイパーでは拭うことのできない雪や氷を拭えます。 スノーワイパーへの交換はブレードを変えるだけで済み、工具は必要ありません。非常に便利な道具なので、旅行前にぜひ用意しておきましょう。 スノーブラシはボディやガラスを傷つけずに車に積もった雪を払うことのできる便利な道具です。 冬の北海道では、一晩屋外に駐車しているだけで屋根やフロントガラスに雪の山ができることがあります。雪を載せたまま運転すると、走行中落ちてきた雪で視界を遮られ非常に危険です。運転前に必ず雪下ろしをしておきましょう。 スノーブラシは小さな軽量タイプもあるので、車内に常備しておくのがおすすめです。

4WD

4WDとは四駆と呼ばれることもある、前後のタイヤすべてが駆動する車のことです。4つのタイヤすべてにアクセルとブレーキの力がかかるため、雪道や凍結した道路、でこぼこ道などでもスリップしにくいのが特徴です。 レンタカー会社によっては予約時に4WD車が指定できる場合があります。軽自動車やコンパクトカーでも4WD車が選べますが、指定できるクラスや地域が限定されます。予約前にレンタカー会社に確認しましょう。

冬の北海道運転のポイントを理解して安全なドライブを！

この記事では冬の北海道での運転がなぜ危険なのか、注意すべきポイントなどを解説しました。冬の北海道ドライブは危険な場面もありますが、しっかり準備をして当日焦らずゆっくり運転することで事故は大幅に減らすことができます。冬の北海道は冬ならではの魅力が多くあります。ぜひ安全な運転で楽しい旅の思い出を作ってください。 旅行やビジネスでレンタカーを借りる際は、カルノリレンタカーがおすすめです！  

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執筆者プロフィール

勇　翔太

平成元年生まれ、3児の父。児童施設出身の起業家です。引っ越し業に携わる中、母子家庭や非正規雇用者を大好きな車で支援したいと考え、中古車販売店を開業したのち、レンタカー事業「カルノリレンタカー」を始めました。中古車販売事業とレンタカー事業を運営する知見から、車に関する有益な情報をより多くの人に伝えたいという想いのもと記事を執筆します。社会貢献活動にも力を入れていきます。

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